ボーイスカウトって?
ボーイスカウトは、1907年にイギリスで始まった青少年育成運動で、野外活動やボランティア活動などを通して、社会で活躍する人を育てることを目的としています。
今では169の国と地域で約4,000万人、日本では約10万人が参加している世界的なジェンダーフリーの青少年育成団体です。
ボーイスカウトの名前の由来は、少年を意味する「ボーイ」と、先駆者という意味の「スカウト」を組み合わせた言葉ですが、現在では男女問わず「自ら率先して幸福な人生を切り開き、社会の発展の先駆者として活躍してほしい」と言う願いが込められています。
「ボーイスカウト物語 -The story of scouting-」
ボーイスカウトって
具体的に何を
しているの?
ボーイスカウトでは、四季折々様々な活動をしています。例えば、餅つき大会やクリスマス会、キャンプ、ハイキング、サイクリング、山登り、川遊び、磯遊び、釣り、カヌー、アイススケート、自然観察、星空観察、野外料理、工作など。
野外での活動をメインにしていますが、基本は子供たちがやりたい事、チャレンジしたい事を活動に取り入れて、活動の幅は無限にあります。
ただ「やりたい事・楽しい事」だけをするのがボーイスカウトなのかと言うと、そうではありません。そこに課題や目標(あるいは試練?)を与えて、自分たちで考えさせ(自主性・リーダーシップ)、仲間と協力し合いながら(協調性)、体験を通じて色々な事を学んでいきます。
また募金活動や清掃活動などのボランティア活動も積極的に行い、人の役に立つことの大切さや人を思いやる気持ちを学びます。
ボーイスカウトは
何が身につくの?
ボーイスカウトの特徴の一つに、制服に付いているたくさんのバッジがあります。これは、子供たち一人ひとりの努力の証で、「野外炊事章」や「救急章」など、いろんな課目にチャレンジして、様々な技能やスキルを身に付けたことを表す証です。
各年代のプログラムに合わせてバラエティ豊かなバッジがあり、子供たちはこのバッジを増やしながら『自信』を身につけていきます。
またボーイスカウトには「そなえよつねに」と言う世界共通のモットーがあります。これは「いつでも、どこでも、どんな状況に置かれても、精神的、体力的に備えておく事で、社会の役に立てるような人間力を身につけよ」と言う教えです。
ボーイスカウトのプログラムにはこの「教え」がちりばめられており、活動に参加する事で『備える力』を身につけていきます。
ボーイスカウトは何歳から入れるの?
ボーイスカウトは、小学1年生の4月から入隊できます。年齢に合わせて5つの部門(隊)に分かれており、部門(隊)ごとに別々のプログラムで活動しています(他の隊と一緒に活動する事もあります)。必ず小学1年生から入隊しないといけない訳ではなく、いつでも入隊は可能です(小学校高学年や中学生から入隊する子も少なくありません)。
ビーバースカウト(BVS)
小学1年生~小学2年生
「自然に親しむ」「みんなとともに仲良く遊ぶ」「楽しみや喜びを分かちあう」などをねらいとして、さまざまな事にチャレンジします。また学校の先生や家族以外の大人や異年齢の子供たちと接していく中で、社会性、協調性、表現力等を伸ばす活動を行っています。
カブスカウト(CS)
小学3年生~小学5年生
「自分のことを自分でする」「みんなでルールを作って仲良く遊ぶ」「自然や社会とふれあう」といった目標を通じ、自立心や創造力を身につけます。またカブ隊からはボーイスカウト教育の一つである「小グループ」での活動が始まり、異年齢の仲間で構成された「組」での活動を行います。
ボーイスカウト(BS)
小学6年生~中学3年生
「班」という小グループの中でそれぞれが自分の役割をもち、キャンプやハイキングなどの野外活動を通して、リーダーシップ、協調性、社会性などを育みます。また奉仕活動などを積極的に行うことで「人の役に立つことの大切さ」を学びます。
ベンチャースカウト(VS)
高校1年生~高校3年生
ベンチャースカウトは、より積極的に自分から行動するようになり、自分で立てた計画や、同じ目的をもった仲間とともに立てた計画を実行します。自らが創意工夫をしながら行動することによって、知識、技能、心構えがより定着し、自立心や協調性、リーダーシップの発揮など、自己の成長に繋がります。
ローバースカウト(RS)
18歳~25歳
社会の一員として、自分がそれまでに得た体験や知識、技能を基に、「社会や世界の課題」に挑戦します。また、他の人々に「奉仕」することで自らの成長に繋げ、自分自身の将来の目標や社会との関わりについて考え、社会で活躍できる人材に成長します。