• kin257

[修学旅行での被災を通して] 安里恒佑VSスカウト

2011 年3 月11 日14 時46 分ごろ、三陸沖を震源に国内観測史上最大のM9.0 の地震が発生。東京震度5。JR、バス、タクシーなど各交通手段は麻痺し、街は多くの人間でごった返していた。前日まで私達が寝泊りしていた舞浜のホテルの壁には大きな亀裂が入るほどの大きな地震だった。その日、私達首里高校修学旅行団は、終日、都内自主研修へ出かけていた。先生方の手を離れ、私達の班は、秋葉原、アメヤ横丁と回り、最後に訪れたのは原宿。そこで大きな揺れを感じ取った。建物がこんにゃくのように揺れ、歩いていた人が立ち止まり、側の女性が泣きながら地面に座り込んだ。すぐさま、携帯電話で担任と連絡を取ろうとすしたが、電波状況が悪く何十回と掛け直し、やっとの思いで代々木公園に向かえという指示を受けた。代々木公園に到着すると、私は都内各地に散らばっている首里高校修学旅行団の仲間を集めるため、駅前に生徒を誘導するチームを派遣し、残りは、沖縄とは比べ物にならない、だだっ広い公園で、しかも沖縄ではめったに経験できない寒空の下で待機し続け、次から次へとくる仲間の出席を確認した。代々木公園の中央広場には、50 人あまりの仲間が集まっていた。しかし、ホテルに待機していた先生からは、「交通麻痺の為にすぐには迎えに行けない、かなりの時間その場で待機するように」という指示が出た。各クラスの男子を中心に他のクラスの生徒も自ら考え動き、何名かの女子が晩御飯や防寒具の代わりになるブルーシートなどの買出しに行った。日も暮れ始め、より一層寒さが厳しくなる時間帯、突然、女子の方向から泣き声に似た叫び声が聞こえた。ある女生徒が意識を失い、倒れたのだ。その瞬間、私は119 番通報をし、それと同時に走り出し大人を呼びに行った。仲間がたまたま通りかかった看護士さんを呼んできた。その他の生徒もアイコンタクトすら取らず手際よく動き、倒れた女生徒の回りに立って風を遮り、体をさすりながら声を掛け合った。看護士さんの対処のおかげもあり彼女は意識を取り戻した。その後、JR原宿駅に居る仲間達と合流し、帰宅困難者の避難場所である青山学院へと移動することになった。その際、かなりの人数での移動になるので、はぐれない様に2列になり、前方・中央・後方に2 人ずつ意思疎通のとれる生徒を配置し、人と車のごった返す東京の道を歩ききった。夜の9時を超えてようやく到着した青山学院だったが、到着してからは、ボランティアの方々の協力もあり、風を凌げる室内で一息つくことが出来た。そして、青山学院に避難している仲間の名簿を作成し、行方が分からない仲間の居場所も、受信に時間は掛かるが確実に繋がるメールを使い、安否を確認し学校側に報告した。底冷えに苦しみながら寝ている子に不眠不休で毛布を掛けてあげていた仲間や、エコノミー症候群にならないように呼びかけていた仲間、朝早くから朝食を買出しに行きホカホカのご飯を確保してくれた仲間など、様々な生徒が私からの指示に自らの考えを織り込み機敏に行動していた。今回、大地震という中、私は指揮をとったが、班単位での行動、女生徒が倒れた時の救護法、大人数による大移動でも誰一人はぐれなかった隊列、それら全てが、意識することなく指示に出すことができ、小学校から続け身体に染み付いたボーイスカウトの知識と技能が多いに役立った。

この体験を通し、スカウティングの重要さを再認識し、これからも常に備え、スカウトとして大きく成長していきたい。

東北地方太平洋沖地震の一日も早い復興をお祈りします。

そして沖縄修学旅行生全員の無事に感謝し、弥栄三唱で文を閉じたいと思う。

与那原1団VS隊、首里高校2年  安 里 恒 佑

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